――角田さんの旅では、現地での人との関わりが何より重きをなすのですね。

 旅の喜びは、人それぞれにあると思います。毎回おいしいものを食べたいとか、有名なホテルで快適に過ごしたいとか。

 私が旅をしていて喜びを感じるのは、笑わなかった子が笑ったとか、本当に小さいその場の変化なんです。

 あまりに些細なことで、自分で覚えていないことも多いと思うのですが、そういうことがたくさんある旅のほうが私は楽しい。いい旅をしたという気になります。

 人との関わりが一番うれしいのですが、いきなり出会った犬とか山羊などという場合もありますよ。道に迷いに迷って右も左もわからず、もうだめかもというときに、景色がパッと開けた瞬間。そういうときも同じような喜びを感じます。

――旅先ではノートをつけているようですが、そこには物の価格もメモされていますね。

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