宇井眞紀子さん(画像クリックで写真家紹介ページへ)
撮影/瀬崎直俊

 2012年3月号「写真は語る」に登場した写真家・宇井眞紀子さんが、「第28回写真の町東川賞」の特別作家賞を受賞しました。特別作家賞は北海道にゆかりのある写真家に贈られる賞。アイヌの人々を20年以上にわたって取材してきた宇井さんの一連の作家活動が認められました。

 気温30℃を超える7月28日午後、涼しげな明るい色の着物姿で授賞式の会場に現れた宇井さん。受賞スピーチでは、「アイヌの取材を始めた当時6歳だった娘が今年27歳になりました。気がついたら20年経っていた」と話し、「地味に淡々と撮っていた作品を選んでいただいて、継続したということが評価されたのだと思います」と喜びを語りました。

 同日には、受賞作家の作品展も始まりました。宇井さんの展示では、これまでに写真集で発表された作品だけでなく、現在進めているプロジェクト「アイヌ100人のポートレイト」の作品も見ることができます。

 作品展は、大雪山の麓に広がる北海道東川町の東川町文化ギャラリーで8月19日まで。詳しくは、公式サイト(http://www.photo-town.jp)をご覧ください。

【東川賞について】
1985年に北海道東川町が創設した写真賞で、正式名称は「写真の町東川賞」。海外作家賞、国内作家賞、新人作家賞、特別作家賞、飛彈野数右衛門賞の5部門がある。これまでに、野町和嘉さん、畠山直哉さん、細江英公さん、柴田敏雄さんなどが国内作家賞を受賞。第28回の今年は、海外作家賞にトルコのアリフ・アシュジュさん、国内作家賞に松江泰治さん、新人作家賞に志賀理江子さん、飛彈野数右衛門賞に南良和さんが選ばれた。