まず、薄い紙のようなパイ生地に、オリーブオイルを塗り、砕いたクルミ、砂糖を散らし、その上からまたパイ生地を載せて、これを繰り返しながら何層かに重ねていく。一番上のパイ生地には、オリーブオイルを塗ったら、シナモンをかける。それから、生地に取り分けるための切れ目を入れ、オーブンで焼く。焼き上がったら、パイがひたひたに浸るぐらいシロップをかける。これで完成。

 お皿に盛られてきたバクラバを見ると、これまで食べてきたものとは様子が違う。たっぷりかけられたシロップで、生地がしっとりしているのだ。口に入れると、ジュワーっとシロップがパイから溢れ出てくる。「お店では、これを素焼きのテラコッタの容器に入れたり、箱に入れたりして売っているんですが、しばらく置いておくと、箱からシロップが滴り落ちてきちゃうんです」と大倉さん。なにやらとても豪快。

 バターではなくオリーブオイルを使っているので、甘いけれどさっぱりした味わい。とても美味しい。「ギリシャの人は、体にいいと知っているので、ケーキ作りにもよくオリーブオイルを使うんですよ」と彼女は教えてくれる。
 ちなみにギリシャでも、チュニジア探検で見たような、もっとパイ皮がサックリとした味わいのバクラバやバターを使ったものもあるそうだ。

左:バクラバ作りに使うパイシート。紙のように薄い。右:パイシートに砕いたクルミ、砂糖を散らす(写真クリックで拡大)
左:バクラバは焼く前に切れ目を入れる。右:焼き上がったところ!(写真クリックで拡大)

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