第4回 健康な森が日本人を幸せにする
――最近、本州の日本海側を中心に「ナラ枯れ」の被害が急速に広がっていますが、アファンの森は大丈夫ですか。
アファンの森にも入りました。ナラ枯れの木が1本見つかったのです。すぐに伐採して炭にして、切り株も焼きました。
まわりの森には、かなり入り込んでいます。何も対処していないから、どんどんひどくなっています。
――ナラ枯れは、カシノナガキクイムシが媒介するナラ菌により、ナラ類が集団的に枯れるという現象ですね。
松木さんによれば、ナラ枯れは昔からあったそうです。キクイムシが入ると、樹皮が白い粉を噴いたようになるので、それを見つけたら切って薪にしたと言っていました。
昔は、山に人が入っていたから、そういう異常を早期発見できたんです。しかし、今は山の面倒をみる人がいないから、あっという間に被害が拡大してしまう。私たちは、ナラ枯れにピリピリしていますよ。