第2回 背景に日本の消費爆発、定着した薄利多売のビジネスモデル

 その後、資源レベルの急減と規制強化によってヨーロッパウナギの供給は絶たれ、東アジアのシラスウナギも資源レベルがさらに低迷しているため、日本のウナギ消費は近年、急減している。シラスの不漁でウナギ製品が値上がりした今年は消費者の「ウナギ離れ」が進み、市場に供給される量は4万トンにも達しないだろうと見込まれている。ピーク時のほぼ4分の1である。

ウナギの食べ方が大きく変わった

パック詰めのかば焼きに押されて消費が減っているウナギ専門店のかば焼き(写真クリックで拡大)

 だが、90年代を境に大きく変化した日本のウナギ消費の構造、日本人のウナギの食べ方は、今も変わっていない。

 かつては専門のウナギ料理店に出掛けて焼きたてのかば焼きなどを食べる、というのがウナギの食べ方の主流であったのだが、昨今のウナギ食の主流は、コンビニなどでのウナギ弁当、あるいはスーパーなどで売られるパック詰めにされた加工済かば焼きである。今ではウナギ専門店での消費は全体の約3割程度でしかないとされている。

 これらのウナギの取引価格は、専門店のかば焼きよりもはるかに安く、ウナギの「薄利多売」傾向がすっかり定着した。これは、中国からの加工済みかば焼きパックの大量流入に対応するために、国内の業者も加工済み製品の生産と販売にシフトせざるを得なくなったためでもある。