第2回 背景に日本の消費爆発、定着した薄利多売のビジネスモデル

世界のウナギ生産量の推移(世界自然保護基金(WWF)による)
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 1999年には日本、中国、台湾で146トンと大量のニホンウナギのシラスが養殖池に入れられ、これにさらに大量のヨーロッパウナギが加わる。その結果、2000年には中国、台湾から過去最高の13万トン超のウナギが輸入され、国内の流通量は過去最高の16万トン近くに達する。15年ほどの間に、2倍近くに増えたことになる。

 日本のウナギ消費量は急増したが、供給増によって価格は暴落した。日本国内の養鰻業者が国に、輸入物ウナギに対するセーフガード(緊急輸入制限措置)の発動を国に申し入れて話題になったのもこの年だ。

 だが、その影ではシラスウナギ資源の減少傾向が目立ち始めていた。それまでは20トン程度の漁獲があった日本のシラスウナギ漁は94年に13トンと落ち込み、96年以降、15トン、12トン、11トンと低迷した。

日本のウナギバブルを支えた欧米種

 ニホンウナギのシラスの不漁が続く中、急増した日本の消費を支えたのはヨーロッパウナギとアメリカウナギという2種類のウナギだった。

 日本でも過去にアメリカウナギやヨーロッパウナギの養殖を試みたことはあった。結局、日本では商業ベースには乗らずほとんどの業者が断念をしたのだが、中国は2種類の「外来ウナギ」の養殖に成功し、大量のウナギの加工品を日本の市場に供給することに成功した。