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パリのカタフィル(地下愛好家)たちが集う場所
パリの採石場になじみ深いものといえば、芸術、ビール、キノコの3つだが、カタフィル(地下愛好家)たちが「ル・セリエ(倉庫)」と呼ぶこの空間には、これらがすべて揃っている。1968年まで、ここはビールの貯蔵庫だった。19世紀に採石場からの石灰岩の採掘が終わると、パリの酒造業者たちが、涼しい地下のスペースを利用し始めたのだ。同様に、キノコの栽培も行われるようになった。しかし、ここ数十年に壁画に描かれてきたキノコは、かつて採石場で栽培されていた一般的なマッシュルームではなく、幻覚を起こさせる種類のキノコだ。
写真=Stephen Alvarez