餅菓子というと、日本では甘いイメージだが、小豆のお餅もセモリチャルトックも、エンドウ豆のお餅も、甘味はほんのり感じる程度。美味しい。「日本のお菓子を食べると、うわ~、すごく甘いと思いますね」と趙さん。

 最後に、お餅の他にも、韓国の伝統的なお菓子を出していただいた。1つは「サルカンジョン」。日本の雷おこしのようなお菓子だ。干したお米を油で揚げ、シロップに浸けて固めたもの。おめでたい席やお正月に欠かせないお菓子だそう。柚子といちごジャム、青のりを使った3種類のサルカンジョンをいただいたが、やっぱりほんのりとした甘さ。柚子やいちごは酸味があって香りがよく爽やかな風味で、青のりはふわっと磯の香りがしておもしろい。

 また、薬菓(ヤッカ)と呼ばれる小麦粉を使ったお菓子もいただいた。これも、お正月などおめでたい席の定番菓子だ。「昔は材料にもち米粉も使ったものですが、今は小麦粉だけを使うことが多いですね」という。シナモンやショウガなどを小麦粉に混ぜて練った生地を型でくりぬいて油で揚げ、シロップに浸けたものだ。作るのに最低4日はかかるという、とても手間のかかるお菓子だそう。

左から、セモリチャルトック、ワンドゥチャルトック、パッペギチャルトック。みんなほんのりとした甘さ。豆類などの食感もしっかりしている
薬果(左)とサルカンジョン(右)。サルカンジョンは、左から柚子、イチゴ、青のり味

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