第50回 韓国かき氷パッピンスの原点の味とは

 フィリピンのかき氷ハロハロで思い出したのが、韓国のかき氷「パッピンス」(パッが小豆、ピンスがかき氷の意味)。

 韓国ドラマや韓流スターのブームとあって、韓国雑貨や食材店、料理店がひしめく東京・新大久保は連日多くの人でにぎわうが、立ち並ぶ韓国料理店のメニューには、必ずと言っていいほどパッピンスがある。今や、日本で最も人気の韓国スイーツの一つと言っていいだろう。

 新大久保でパッピンスを出すお店の一つにお邪魔した。「韓流茶房」(カンリュウサボウ)、韓国の首都ソウルの西約30キロにある、仁川(インチョン)出身の金賢稀(キム・ヒョンヒ)さんがオーナーの店だ。

 来日20年、通訳や翻訳の仕事をしていた金さんが、「韓国の伝統的なお茶を飲みたい」という周囲の声に押されオープンした喫茶店である。韓国の伝統茶(チョントンチャ)については後で紹介するが、この店の唯一のデザートメニューがパッピンスなのだ。