第4章 1921-1956 カラー革命と第一期黄金時代

第21回 ナショナル ジオグラフィック協会の日常 その1

 協会はこんなふうに描写されています。

「厚いじゅうたんを敷いた編集部に入ると、本棚にはイギリスとアメリカの紳士録、百科事典、『ナショナル ジオグラフィック』の合本、協会が発行した地理の本が並んでいる。また、協会から地図を贈ったり、主に戦争関連で地理の調査を依頼したりしてきた将軍や参謀、元大統領たちからもらった感謝の手紙のコピーもある」

「20名ほどいる編集者たちのリフレッシュルームには、偉い順に左から右にタオルが並んでいる。グロブナー博士、ラゴース博士、フィッシャーさん、メルビル・グロブナーさん……」

「彼らは3つある個室でランチを食べる。バターミルクを飲んだり、冗談を言い合ったり、素敵なアラカルトを注文したりして。料理の値段はわからない。個室のひとつはグロブナー博士のためにとっておかれていて、船の船長のように、博士は時々そこで1人で食事をする。この部屋の隣には大理石のシャワー浴槽を2つ備えたバスルームがあり、蒸し暑い日などには、グロブナー博士だけでなくほかの幹部も利用する。個室の隣はほかの編集者のためのカフェテリアがある。安くて量も十分だが、メニューの種類は個室より少ない。ここでは男女が別々に座っている……」

 さすがに豪勢ですねえ。戦争中ということはほとんど影響しなかったのでしょう。当時の日本とはえらい違いです。