第4章 1921-1956 カラー革命と第一期黄金時代

第21回 ナショナル ジオグラフィック協会の日常 その1

 今回はちょっと寄り道をして、第二次世界大戦中におけるナショナル ジオグラフィック協会の日常の風景を紹介してみましょう。

 あ、「その1」とありますが、別に「その2」があるとは限りません。またいつかこんなことを書くかもしれないな、と思って付けただけなので、次は別の話を書くつもりです。その程度の内容だから、今回はぜひ箸休めと思って楽しんでいただければ幸いです。

 第二次世界大戦中は協会の内部を描いた資料が比較的多い時期でした。なぜかはわかりません。でも、戦争中に『ナショナル ジオグラフィック』の株がますます上がったことは一因かもしれませんね。協会の存在感は相当高まっていたようですし。

『ニューヨーク・タイムズ』は1942年7月26日にこんな社説を書いています。

「謎めいた速報や公式発表をわかりやすくまとめるために、新聞はやむをえずたくさんの情報ソースに頼らなければならないことがある。そんな情報源の筆頭があの信頼のおけるナショナル ジオグラフィック協会だ。気前よく情報を提供し、大きな地理図書館を開放してくれているだけでなく、協会は素晴らしい戦争地図を出版し、新聞やニュースに役立つ日報も発行している」