目玉焼きを口をきかずに注文する方法とは?

 日常のコミュニケーションには、身ぶり手ぶりが活躍した。たとえば食堂で朝食を頼むときは、だいたいこんな調子だった。

 ウエイトレス:いらっしゃいませ、何になさいますか?
 ジョン:(指を2本示し、次に卵を割る動作をしてみせる)
 ウエイトレス:2個の、えーと何かしら……そうか、卵ね。料理のしかたは?
 ジョン:(天を仰ぎ、目をパチパチとまばたく。さらに上を指さす)
 ウエイトレス:わかった! 目玉焼き(サニーサイドアップ)ね。

 こんなやり方で、うまくいけば、みごとな半熟の目玉焼き(しかも卵2個分の!)と紅茶にありつくことができた。

 最後に一つ。沈黙は、なにも17年間続けなくてもいい。 「意識的に話さずにいること、集中して聴くことの良さを体感するのは、どこででもできるし、数分間でもかまいません。その沈黙の中に、私たちはお互いを見つけ、平和を見いだすでしょう」

 ジョン・フランシスは静かに話を締めくくり、再びバンジョーを弾きはじめた。

ジョン・フランシスのバンジョーの伴奏で、運営を支えるボランティア・チームが壇上に大集合。聴衆から盛大な拍手を受けた。 (C)TEDxTokyo


ジョン・フランシスのプレゼンテーション



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プラネット ウォーカー
無言で歩いて、アメリカ横断17年


これがジョン・フランシスの本です。
17年の旅路がぎゅっと詰まっています。

ジョン・フランシス(John Francis)

1946年、米国ペンシルベニア州フィラデルフィアの移民家庭に生まれる。71年、原油流出事故を目にしてショックを受け、翌年から車に乗るのをやめる。82年NPO「プラネットウォーク」を設立。 83年、西海岸から東に向けて歩く沈黙の旅を始め、90年東海岸に到着。その後、手作りの帆船でカリブ海を渡り、ベネズエラからアルゼンチンまで歩く。土地資源の博士号など三つの学位を取得、国連環境計画(UNEP)の親善大使なども務めた。そのユニークな旅路を『プラネット ウォーカー 無言で歩いて、アメリカ横断17年』として出版。現在も精力的に環境問題に取り組んでいる。

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