目玉焼きを口をきかずに注文する方法とは?

ジョン・フランシスのプレゼンテーションは、バンジョーの演奏で始まった。 (C)TEDxTokyo

 ジョン・フランシスがステージに現れた。軽快なバンジョーの音色が響く。

 「実は若いころ、修道士になりたいと思っていました。修道院を訪ねてみたこともあります」

 長い僧衣にあこがれて、という動機はいささか不純な気もするが、この夢は思わぬ障害のおかげで頓挫する。修道士たちの、沈黙の誓いである。

 「口をきかない生活なんて自分にはとても無理だと思い、あきらめました」

 口数が多く議論好きだった若者は、その後、驚いたことに17年間も沈黙を守るはめになる。きっかけは、サンフランシスコ湾で起きた原油流出事故にショックを受け、車に乗るのをやめたことだった。

 「たった一人でそんなことをして、何になる?」

 友人や近隣の人たちと、議論の耐えない日々が続いた。そして27歳の誕生日、「今日はひとことも口をきかずに、みんなに沈黙をプレゼントしよう」と思いついた。初めはほんの一日のつもりだったが、もう一日、さらに一日と続けてみたくなり、結局17年間もだまり通すことになったのだ。

「プラネット ウォーカー TEDxTokyoに登場!」最新記事

バックナンバー一覧へ