――アマゾンの問題も含めて、環境保護と経済成長は両立するものなのでしょうか? 持続性という考え方はブラジルで大規模に適用できると思われますか?

 これは両立の問題ではなく、統合の問題だと私は考えています。私たちの目の前には、今後、平均気温が2℃上昇する地球で暮らさなくてはならない可能性があります。50年前と比べると1000倍の速さで生物多様性が失われ、砂漠地域も大きなダメージを受けています。

 人類に与えられた課題は、経済と環境保護を同じ方程式に統合することではないでしょうか。アマゾンは、この地球上で持続可能な成長が最もうまくいく可能性を秘めた場所です。森林の82%が保護され、生物多様性を守れるだけの人口密度を保ち、経済的にも多彩な可能性を持つ大量の天然資源を抱えています。

 ブラジルが成長のパラダイムを変えられるかどうか、それを試す数少ない場所がアマゾンなのです。楽観的になるのでも、悲観的になるのでもなく、粘り強くあることが大切でしょう。

 ブラジルが二酸化炭素の排出を抑えた経済を求めるなら、政治、資源問題、公共事業などを今後数10年間にわたる長期的なスパンで優先順位を考えて取り組まなくてはなりません。20世紀に発展した国々は、それぞれの政府が道筋を変えてしまったために実現できなかったわけで、私たちはそこから学ぶべきです。

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