第2回 アインシュタインにあこがれて

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――徐星さんは、どういうきっかけで恐竜学の世界に入られたのでしょう?

 どちらかというと、それは偶然によるものですね。実を言いますと、私は子供の頃はアインシュタインにあこがれていまして、大きくなったら物理学者になりたいと考えていたんです。

 しかし、残念ながら、私が大学生になった頃の中国の教育制度では、自分の進路を自分の意思で決めることはできませんでした。私は大学によって古生物学科に配分され、恐竜を勉強することになったのですが、それまで、恐竜について積極的な興味を持ったことはなかったんです。ほとんど何も知らない状態でした。

 しかし、修士課程に進む頃になると、しだいに恐竜が非常に面白いものだということに気付いて、どんどんのめりこんで行ったんです。

――徐星さんは、恐竜学史上もっともたくさんの新種恐竜を発見・記載された研究者として知られていますが、これまでどれくらいの恐竜を記載されたのですか。

 そうですねえ・・・正確な数は覚えていませんが、記載論文なら150本以上は書いています。その内、新属新種は40から50くらいでしょうか。