「環境」という遺産を受け継ぐために(前編)

――リオ+20にあなたは何を期待されていますか?

 まず過去20年間に行われてきたことに対する評価をするべきです。そうすれば、「まだ不十分」という結論に達するのは明らかでしょう。今回の会議を、1992年に開催された国連環境開発会議(地球サミット)を振り返るだけの無意味なものにしないためにも、できれば新たな約束――コミットメントを決めてほしいですね。

 リオ+20を契機に、世界各国が、今出されている宿題をやり遂げなくてはなりません。たとえば、ブラジルの現状は後退が見られます。農地を増やせるように環境に関する法律が変えられようとしているからです。これは大きな矛盾です。こうした改定がブラジルに必要でないことは、この8年間が証明しています。なぜなら、私たちは経済を発展させながら、貧困と森林破壊を同時に減らすことができたからです。リオ+20でも、環境問題を議題から外さないことが重要でしょう。

――今回の会議で持続可能性や気候変動といった問題が脇に置かれてしまうのではないかという懸念が一部の科学者たちにあります。あなたも同じ意見ということですね。

 そうです。生物多様性の損失、砂漠化の拡大、気候変動といった環境問題に関するテーマがなおざりにされ、経済成長にスポットが当てられようとしています。しかし、21世紀における成長は、環境問題抜きに論じられません。事実、ダーバンで行われた国連気候変動会議で、私たちの地球は集中治療室に入っている段階だとの結論に達しました。