海底での切り離しができず、船上に戻されたウェルヘッド(孔口装置) 写真提供:JAMSTEC/IODP(写真クリックで拡大)

 2回目の挑戦を始めたのは、4月28日。
 航海はもはや残り1カ月を切っています。

 再びウェルヘッドをパイプにつなぎ、深海に向けて降ろし始めました。2回目の挑戦を指揮したのはサルハシ隊長と定期交代したサワダ隊長(船上代表)。

 切り離し装置を作動させるべく、投げ矢(ダート)を船上から送りこみます。今回はあらかじめパイプ内側のゴミも落としておき、さらに前回は自由落下させていたダートを、2度3度と続けてスイッチ操作ができるよう、ワイヤーで吊るしながら降ろすことにしました。

 数時間後、1回目にあれほどきつく抱き合っていたウェルヘッドとドリルパイプの切り離しに無事成功!ようやく海底にウェルヘッドを設置することができました。

 ぐおー!喜び爆発。かと思いきや、サワダ隊長は、「できて当たり前のことができたんだから、いちいち喜ぶことじゃねえよ。これからが大変なんだから」

 はっ。そうでした。まだ温度センサーの設置に成功したわけでもありません。
 「1回目のサルちゃんの時にうまくいかなかったからこそ、いまオレが乗船しているタイミングで成功できたんだよ」

 そして、いよいよ第2工程へ。掘削ドリルを深海7000mのウェルヘッドに再挿入するという神業に挑みます。

 それではまた。

ウェルヘッド切り離し成功の吉報を研究チームに伝えるノブさん(研究支援統括)。毎朝のオペレーションの進捗報告では、なかなか良い知らせができず、プレゼンも悪戦苦闘しました。 写真提供:JAMSTEC/IODP(写真クリックで拡大)

つぶやき編集長 https://twitter.com/Chikyu_JAMSTEC
(追伸)心臓がバクバクしてます。

「ちきゅう」つぶやき編集長

JAMSTEC地球深部探査センターの普及広報担当。特設サイト「ちきゅうTV」やツイッターを担当していて、航海中に高井研さんから「つぶやき編集長」と命名された。地球深部探査船「ちきゅう」が完成した2005年にJAMSTEC地球深部探査センターに入門。以来、広報担当として計4回の研究航海に参加。「ちきゅう」を駆使した科学掘削航海を現場から伝えている。つぶやきが感傷的になり、つっこまれることもしばしば。

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