第4回 太陽活動は活発化? それとも沈静化?

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「短いときには9年ぐらいで終りますし、逆に今回のように12~13年かかることもあって、そんなにきれいな周期というわけではないんですね。黒点を日々観測していったら、どうも大体11年ごとに増えたり減ったりっていうのがあって、極端なときにはもう全然黒点が見えなかった時期もあるわけです。しかもこの黒点数の変化が太陽活動が活発になったり、静かになったりするのに対応すると分かっているわけです」

 なお来年5月、太陽活動が活発化し、ピークを迎えるという予想は、必ずしも、同じ時期に強烈な太陽活動があり、人工衛星や地上のインフラにダメージを与える、ということを意味するわけではなさそうだ。

「ピークだからといって、絶対に強い活動が起きるというわけではないんですね。太陽フレアの回数は確かに増えてはくるんですけども、非常に強いフレアは、むしろピークよりもちょっと手前とか後とか、あるいは極端なときは、活動レベルが低くなって谷底に近いときに起きることもあるので、非常に強いフレアの発生に関してはあまり積極的な因果関係はないんです」とのこと。

 さらに……ぼくが長妻さんを訪ねる直前、東京都三鷹市の国立天文台のチームが、日本の太陽観測衛星「ひので」で捉えた最近の太陽活動の動向が、「来年にピークが来る」という従来の予測と反するかもしれないという発表を行った。