前提として、高校の理科をちょっと復習。

 地球は(実は太陽も)大きな磁石であり、周囲には磁気圏と呼ばれる磁場の広がりがある。太陽風、つまり太陽から吹き付けてくるプラズマは帯電しているので、この磁気圏が楯になって大部分が地球から逸らされたり、捕捉されたりする。高エネルギーのプラズマが補足されている領域が放射線帯だ。特に強い太陽風が吹き付けてくると、地球の磁気圏そのものがじょう乱を受ける。大きなじょう乱は磁気嵐と呼ばれる。極地方ではオーロラが活発になり、非常に幻想的な光景が繰り広げられる。

 と、ここくらいまでは高校で地学を履修した人は知っているのではないか、という話。

 ちなみに、強い太陽風は、CME現象が起源だ。加えて、これまでふれていなかったけれど、太陽を覆うプラズマ、コロナの中で、特別温度が低い部分、コロナホールと呼ばれる部分も強い太陽風の発生源となっていて、地球での磁気嵐の原因となる。

 そして、極端に大きな磁気嵐が来ると、地上にも様々な影響があるのだ。

ドーナツ状に地球を囲んでいる部分がヴァン・アレン帯(イメージ)(左)。そして、ヴァン・アレン帯は「内帯」と「外帯」の2重構造になっている。(右)(画像提供:NICT)(画像クリックで拡大)

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