第1回 ずばり、宇宙天気予報とは

会議室の壁の3面はさまざまなデータを表示するモニターで囲まれている。その多くは太陽のものだ。(写真クリックで拡大)

 来年、2013年5月頃に、太陽の活動が2000年以来、久々の極大期をむかえるという予測があり(平均11年周期なので、2011年くらいまでには次の極大期が来てもおかしくなかったそうだ)、ここ数十年の極大期では、人工衛星が壊れたり、都市で大規模な停電が起きたりしたことがある。100年以上前の極大期では、地上で電信機が火を噴いたこともあるそうだ。かなり物騒である。そこで、「宇宙天気」を日々観測して予報している現場のお話を伺いたかったというわけだ。

 招き入れられた会議室は、宇宙天気予報の読み合わせに使われるものであり、たまたま、その日常業務の様子を目の当たりにできたのは幸運だった。

 宇宙天気をめぐって様々な要素を検討する場だから、情報がリアルタイムで確認出来るモニタ類が部屋の3面を囲んでいる。NASAの太陽観測衛星SDOからの極端紫外線での観測画像がリアルタイムで写し出されていたり、太陽から放出される高速のプラズマがいかに地球に到達するかシミュレーションで示す画面があったり、いたるところ「太陽づくし」だ。

 そんな部屋の中、なにはともあれ、長妻研究マネージャーに、宇宙天気予報について非常に基本的なことを尋ねた。

 そもそも何を予報するのだろう、と。

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