第3回 やったね、サニーさん! 断層深度探索作戦

24時間体制で地層のデータを監視する苦行チーム(もといロギング研究チーム)のタマラとルイーズの美人姉妹(姉妹というのはウソ)写真提供:JAMSTEC/IODP(写真クリックで拡大)

 掘削は思いのほか順調に進み、データも次々に届いてきます。順調に届くのですが、あまり変化に富むような動きが現れてきません。モニターの前に集まっていた研究者のみなさんも、一人減り、また一人減りと、最後はLWDデータを交代しながら24時間ずっと監視し続ける苦行チーム(あらためロギング研究グループ)を除いて、ラボは閑散となってきました。

 苦行チームを率いていたサニーさんも、予想外に順調に掘り進める割には、地層の様子が変わる傾向が見られないので、ちょっと顔に焦りが出始めていたのをわたしは見逃しませんでした。

 これまで予想していた地下構造は、まったく外れていたのでは? もしかして、いくら掘削しても断層帯なんてこの掘削ポイントにはなかった!? なんて大逆転サヨナラ満塁ホームランを打たれた敗戦投手になったらどうしよう。そんなサニーさんの心の葛藤が(私には)聞こえてきました。

 しかし、神様は見捨てませんでした。ドリルビットが、海底下○○○m(これは未発表なのでまだ内緒です)を過ぎたときに、水の通りにくさを表す比抵抗値と自然ガンマ線のデータがピーンと反応を示したのです。