第3回 やったね、サニーさん! 断層深度探索作戦

 では、もうひとつの自然ガンマ線では何を読み取るのでしょうか?

 「鉱物の中には、自然ガンマ線を発生するものと、発生しないものがあって、その量を測ることにより、掘削した地層がどんな種類の岩石でできているのかを推定できるんですよ」

 なるほど。

 「そもそも、断層が走るような地層というのは、そこにある岩石がほかに比べてやわらかくて滑りやすい性質を持っています。それを探せばよいわけです」

 そこで研究チームは推理しました。
 海底下の地層を構成するチャートや玄武岩でできたカチンコチン層よりも、その上に降り積もってできた粘土層に断層が走ったのではないか?

 であれば、「スメクタイト」があやしい。

 スメクタイトとは何百種類もある粘土のひとつで、美顔泥パックとして奥様が顔に塗りたくったりする、そんな潤滑剤のような粘土です。そのスメクタイトを含む粘土層に含まれているカリウムイオンから、わずかに自然ガンマ線が出ているそうです。それをLWDで測ることができます。

探査船「ちきゅう」のギャレー(キッチン)。こうして長期にわたって海上で調査ができるのも、みなさんのおかげです。お残しはゆるしまへんで。
写真提供:JAMSTEC/IODP(写真クリックで拡大)