第3回 やったね、サニーさん! 断層深度探索作戦

この銀色の鉄管が、実はLWD(掘削同時検層)用のツール。この中に各種計測センサー、バッテリー、発電機などが内蔵されていて、地層の特徴をビビーと測ります。写真提供:JAMSTEC/IODP(写真クリックで拡大)

 LWDでは、センサーを用いて地層の2つの特徴を計測しました。ひとつは「電気がどのくらい通りやすいか」を表す比抵抗という値、もうひとつは岩石の種類を特定する自然ガンマ線です。

 比抵抗は、ドリルビット(ドリルの先端部)のすぐ上のパイプに仕込まれた電極から微小な電気を流して計測します。電気を通しやすいか、通しにくいかという特徴は、その地層を構成している石の組織にどのくらいすきまがあって、どれだけの水が含まれているのかによって異なってきます。つまり電気を通しやすいほど、その地層に水がたくさん含まれていると推定できるのです。

 水が含まれた地層がわかると何がわかるのか、研究チームのサニーさんにズバリ聞いてみました。

 「断層が走っている地層というのは、地震の時に大きな滑りを起こしたわけですから、岩石が無垢のまま、きれいな形をしているのではなく、バリバリッと破壊されているだろうと考えられます。そうすると、その割れた隙間を埋めるように水が通っているに違いありません。ズバリそうでしょう」

 ふむふむ。

 「電気を通しやすい地層」=「水が通りやすい」=「バリバリ?」=「断層帯、かもね?」ということらしいのです。

科学掘削航海の経験豊富なサニーさんは、研究チームのレクリエーション部長。しかも航海中に開催されたパーティーではベストダンサー賞も受賞。アルミホイルで作ったトロフィーが(買い物にも行けない船の生活っぽくて)いいでしょ?
写真提供:JAMSTEC/IODP(写真クリックで拡大)