イエメン沖のインド洋に浮かぶソコトラ島。独自の進化を遂げた動植物の楽園に、開発の波が迫る。

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摩訶不思議なソコトラ島

イエメン沖のインド洋に浮かぶソコトラ島。独自の進化を遂げた動植物の楽園に、開発の波が迫る。

文=メル・ホワイト 写真=マーク・W・モフェット、マイケル・メルフォード

 インド洋に浮かぶイエメンのソコトラ島には、どこか現実離れした、摩訶不思議な景観が広がっている。“おちょこ”になった傘のようなリュウケツジュ(竜血樹)の森、この島にしかいないカメレオン、洞窟の水中に暮らすエビ……隔絶された厳しい自然環境が1000種を超す固有種をはぐくみ、世界屈指の生物多様性の宝庫となっている。

 希少な動植物が織りなす特異な生態系は、島人たちの伝統的な暮らしによって守られてきた。だが、ここ10数年で空港や道路の整備が進むとともに、外国人観光客が急増。自然環境の破壊が懸念されている。

編集者から

 インド洋のガラパゴス、異世界、魔境などと称されるソコトラ島の植生は、本当に不思議でなりません。タイトルページを飾るリュウケツジュの木は、島の奇妙な木の代表格ですが、ウリ科に属する唯一の木というデンドロシキオスもなかなかの珍品です。ずんぐりとした幹のてっぺんにモップのような枝葉が垂れ下がる様子は、ドレッドヘアのようにも見えます。ほかにも、球根から枝が伸びているかのようなドルステニア・ギガスなど、挙げればきりがありません。一生に一度、いつか訪れてみたい場所が増えました。(編集M.N)

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