2010年6月号特集「秘境 フォジャ山脈」より。
(©Tim Laman/National Geographic Stock)(写真クリックで拡大)

――これがおそらく世界ではじめて撮影された野生のキノボリカンガルーですね。

 そうです。私が同行した2008年は実は2度目の調査で、最初の2005年のときに見たという研究者がいたので、なんとか撮影したいと思っていました。でも、3週間滞在したうちの最初の1週間は誰も発見できませんでした。

 ところがある日、鳥の研究者である友人が尾根を降りていると、何か音がすると思って見たら、キノボリカンガルーが丸太を渡っていったんです。そこは小さな渓谷の川辺で、底のほうに小さな川が流れていました。彼が見たのはキノボリカンガルーが丸太を渡って向こう岸に行き、対岸の木に登っていったところでした。

 その話を聞いて、私は丸太にリモートコントロールカメラをセットしました。「この丸太は橋みたいなものだから、きっとまた戻ってくる」とにらんで。

(写真クリックで拡大)

2012年5月号特集「森の名演奏家 マイコドリ」
本誌ではティム・レイマンさんが撮影したマイコドリの写真を掲載しています。フォトギャラリーもあるWebでの記事の紹介はこちら。ぜひあわせてご覧ください。また、ティム・レイマンさんが審査委員を務める「日経ナショナル ジオグラフィック写真賞」のお知らせはこちら。

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