――『ナショナル ジオグラフィック』の編集者にはじめて会ったときはどんな対応でしたか。

(写真クリックで拡大)

 女性のフォトエディターにオフィスに案内されて、ボルネオ島の熱帯雨林と私の研究の話をしてから、写真を見てもらいました。ところが、スライド写真なのにライトテーブルどころかルーペも使わないんですよ。すぐに2、3枚を指して、「何枚かはいいのがあるわね。けれど、これではストーリーを組めないから、記事にはならないわ」。さらに「あなたが競わなきゃならない写真はこういうものなのよ」と、映写室に連れて行かれて、プロジェクターで見せられたのがフランス・ランティングのオウムの写真でした(笑)。

――その写真を見せられてどう感じました? がっかりしましたか?

 いいえ。「時間は十分あるし、自分ならできる」と思ったんです。おまけに、彼女は「可能性はあるから、もしボルネオにまた行くなら、あなたがほしいだけフィルムを提供しましょう」と言ってくれて。

――確かに、それはポジティブな対応ですね。

 私はまだ学生で、フィルムは安くなかったから、とてもありがたかったです。

2012年5月号特集「森の名演奏家 マイコドリ」
本誌ではティム・レイマンさんが撮影したマイコドリの写真を掲載しています。フォトギャラリーもあるWebでの記事の紹介はこちら。ぜひあわせてご覧ください。また、ティム・レイマンさんが審査委員を務める「日経ナショナル ジオグラフィック写真賞」のお知らせはこちら。

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