――日本でお生まれになり、18歳まで過ごしたそうですが。
1961年に東京で生まれました。東京にいたのは2年間で、そのあとは九州の佐賀市や佐世保市などに住んでから、また東京に戻りました。父がクリスチャンで、九州の教会のために働いたあと、東京神学大学の教授になったんです。
九州で暮らしていたときは田舎でしたから、よく昆虫を集めたり、カエルを捕まえたりしましたよ。そういえば、小学校2年生のときに学校の宿題でペットだった亀について俳句を詠んだら、それが賞をもらって佐賀のローカル新聞に取り上げられました。私の動物の記事を最初に掲載してくれたのは日本というわけです(笑)。
――生物学の道へ進んだのはそうした体験のせいですか?
そうですね。日本にいた高校生のときからすでに生物学に興味があって、授業もとりましたし、大学は生物学科に進みました。
それともうひとつ、自然のなかへ繰り出すことが好きでした。中学生、高校生のときにはハイキングやキャンプ、登山によく行ったものです。