
Photograph by Hiromichi Matono
ボルネオ島の熱帯雨林を中心に、世界の森や海の生きものたちを撮影している写真家。オランウータン、サイチョウ、テングザル、サンゴ礁の生きものなど、『ナショナル ジオグラフィック』誌には、これまで19本の特集記事を掲載してきた。
(下部にこれまでの特集へのリンクを掲載しています。彼の子どもの頃の話やナショジオの写真家になった経緯、自然への思いが読めるインタビュー記事はこちら)
2012年5月号に掲載したのは翼で音を奏でる珍しい鳥マイコドリ。このほか最近は、枝や木の実で「あずまや」をつくってメスをひきつけるニワシドリや、ダンスでメスを誘うゴクラクチョウ(上)といった面白い生態の鳥たちを本誌で紹介してきた。長く撮り続けてきたゴクラクチョウは、全41種の撮影に成功し、近々もう一度特集にする予定だ。
1961年東京生まれ。18歳まで九州や東京など日本で過ごした。米ハーバード大学で生物学を専攻、ボルネオ島で500本以上の高木に登り、イチジクの木とその生態系を研究、撮影した。それをもとに同大学の博士号を取得し、あわせてナショジオ誌1997年4月号に最初の特集「ボルネオ島の不思議なイチジク」を掲載することになった。
2009年に北米自然写真家協会賞を受賞。妻は2003年10月号「オランウータン」などを執筆しているボストン大学の人類学者シェリル・ノット。
・インタビュー:野生の物語を、より多くの人へ
・Webナショジオ連載:極楽鳥の世界へようこそ!