第2回 掘削開始!史上最も深くまでドリルが到達した!

細長く伸びるドリルパイプ(とエンジニアたち)を見つけられますか?
(提供:JAMSTEC/IODP)(写真クリックで拡大)

 そこでは目で見るかわりに、地震の震動はどうやって伝わってきたのか、電気はどのくらい通りやすいか、ドリルで掘削する時にどのくらいのトルクが必要か、といった情報から想像をします。技術者や科学者はそうしたデータを頭の中で繋ぎ合わせて、地球深部の世界像を作り上げていくのです。

 ですから、「ちきゅう」が船上に回収してくる岩石サンプルなどは、もう宝の山です。手も届かず、見ることもできない世界にあったものが、自分の目の前にあるのですからね。これを、地球の変動や未知なる生命を探求しようという研究者たちが放っておくはずありません。わたしたちには「ただの石」にしか見えないサンプルに、彼らは熱い視線を送り、時にはペロリと舐めたりしながら調べつくすわけです。

 さて、実は今日4月23日は、わたしたち海洋科学掘削という研究に携わる者にとっては特に、記念すべき日となりました。