第2回 掘削開始!史上最も深くまでドリルが到達した!

水中TVカメラが超深海6883.5mの海底面を確認。暗黒の世界です
(提供:JAMSTEC/IODP)(写真クリックで拡大)

 みなさん、こんばんは。
 今は4月23日の月曜日。
 ここ日本海溝での航海も23日目を迎えました。

 このレポートを書いている私のすぐ後ろでは、震源断層を目指して掘削しているドリルパイプの先端からデータが次々と届いています。地層の電気抵抗値、自然ガンマ線、エトセトラ。待ちに待った科学データです。首席研究者のジムさんもフレッドさんも、食い入るようにモニターを見つめています。

 ようやくここまで来た、わたしもそういう心境です。

 覚悟していたとはいえ、ここまで予期しない「事件」が次々に起こっています。船上は孤立した世界ですから、急なトラブルが発生した時は、その場にあるモノとヒトで、できるだけ早く解決できる手段を見つけ出さなければなりません。ひとつずつ問題を実況見分し、捜査し、悩み、突入!確保!しながら、なんとかここまで解決してきました。

掘削と同時に計測されたデータがリアルタイムで船上に届き、研究チームのジムさんの顔が真剣に(提供:JAMSTEC/IODP)(写真クリックで拡大)