第1回 あの地震はどうやって起きたのか、を調べに

ドリルフロアで掘削編成の組み立てを進めるエンジニアたち。自分の背丈を悠々と超すようなロボットたちが動き回る、まさに現場です 写真提供:JAMSTEC/IODP
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 この研究ミッションは、実は探査船「ちきゅう」にとって、ひっじょーにチャレンジングなものです。もちろん「ちきゅう」は深海を掘削し研究することにかけては世界最強と自負してはいますが、それでも深海7000メートルを掘るのは初めてだし、そこから1000メートル近く掘るというのも初めての挑戦なのです。

 技術者たちがどんだけ厳しい戦いに挑んでいるのかは、次回ご紹介するとして、今回は、そういう研究をするぞー! 震源断層を掘るぞー! と、先頭に立ってわたしたちのお尻をぺんぺん叩いている共同首席研究者のモリ・ジェームズ・ジロウさんにご登場いただきましょう。

 この方、とっても気さくな人で、わたしもつい、「ジムさん、ジムさん」と気軽に声をかけてしまうのですが、実は京都大学防災研究所の教授。東日本大震災が発生した時、地震を研究する一人として、なぜあのようなことが地球の奥底で起きたのか、自分たち地震を研究する者が理解し、みんなに説明をしなければいけない、そう思ったという言葉を、何度もわたしに話してくれました。

 そんなジムさんに、今回探査船「ちきゅう」を使って何を調べるのか、それによって何がわかるのか、船上でお話を伺いました。