第一期黄金時代を飾った『ナショナル ジオグラフィック』の2大スター、ジョゼフ・ロックとメイナード・オーエン・ウィリアムズの回はこれで終わりです。

 呪術やシャーマンを好んだジョゼフ・ロックがジェームズ・ヒルトンの『失われた地平線』をはじめとするファンタジーの世界を開拓したとするならば、ツタンカーメンの墓や中央アジアのスリリングな大遠征をレポートしたメイナード・オーエン・ウィリアムズが開けたのは冒険活劇の扉でした。そして、このレポートでウィリアムズは押しも押されもせぬ『ナショナル ジオグラフィック』のスターのひとりになりました。これだけ面白いレポートを書けば当然でしょう。

 話は変わって、インディ・ジョーンズのモデルはマチュピチュを発見したハイラム・ビンガムという説がありますが、彼は危険に満ちた冒険はしていません。純粋な考古学者でしたから。

 確かに、インディ・ジョーンズは考古学者だけど、映画の冒険の世界はどちらかというとメイナード・オーエン・ウィリアムズのそれに近い感じがします。ウィリアムズの冒険の主人公にハイラム・ビンガムをあてはめたといわれると、中の人にはとてもしっくりくるのですが、そんなことはないのかな。

つづく

(Web編集部S)

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