第4章 1921-1956 カラー革命と第一期黄金時代

第8回 「どこでも自動車」はヒマラヤを越えられるか?

「荷運び人たちは大変だった。雪に覆われた急斜面を進む車が、横滑りしないよう、車体にロープを巻きつけて、そのロープを斜面の上から力いっぱい引っ張っていなくてはならなかった。車が雪で横滑りでも始めたら、あっという間に谷底まで転落する可能性が十分にあった……全員で必死の努力をした結果、10時間ほどでようやくブルジル峠の最大の難所を越えることができた」

 自動車が人を乗せるのではなく、人が自動車を引っ張っている。もはやなぜ自動車を使っているのかわかりません(笑)

 こうしてやっとのことでブルジル峠を越えたにもかかわらず、その先のギルギットまでの山道も困難を極めます。写真を見ると、こっちのほうが断然ヤバい。マジでヤバいです。傾斜が70~80度はあろうかという石だらけの崖道を横断しているのですが、ほとんど落ちる寸前。ヤギじゃあるまいし、まさしく「石が崩れれば一巻の終わり」。

 どう見ても、これでいいわけがありません。

 もはやこれまで……。