環境(グリーン)問題が見出しを賑わすこの頃だが、緑(グリーン)も生命も、「青(ブルー)」がなければ地球上に一切存在しえないことに気づいている人は少ないようだ。

「青」、すなわち水こそが生命のカギである。

 水があればどんなことも可能だが、水がなければ生命は存在しない。宇宙のほかの場所に生命を探す人たちがまず力を注ぐのは、「水を見つける」ことだ。

 太陽系にもその外側にも、水は比較的広く存在する。彗星はおもに岩石と水でできていて、言ってみれば泥だらけの雪玉だ。氷に覆われた木星の衛星エウロパには膨大な量の凍結水が存在するらしく、氷の数キロメートル下には液体の水もあるのではないかと言われている。最近では火星に水が存在することが確認された。

 太陽系のなかで私たちの住む地球だけが、豊かな液状の水に恵まれた場所と考えられている。ここには塩水の海があるだけでなく、その海は生命に満ちている。その生命がおよそ40億年もの時をかけて、岩石と水だけだった惑星をまったく違う種類の場所に変容させてきたのだ。

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