第15回 田邊優貴子「南極の湖に、いざ潜入!」

潜水調査当日のなまず池。無風で、湖面が鏡のようになり幻想的な光景が広がった。(写真クリックで拡大)

 さて、長池調査の10日後はなまず池の潜水調査。こちらは初体験です。
 なんとそこには、長池とは全く違う光景が広がっていました。

ボート上の仲間たちから湖底堆積物内に埋設する地温計を受け取る。(写真クリックで拡大)

 午前10時55分、水面でボート上からサポートしてくれている仲間たちから湖底堆積物内に埋設する地温計を受け取り、

 「バイバーイ。行ってくるねー」

 と、少しゆるい感じで手を振って地上の世界に別れを告げ、私は水中の世界にゆっくりと沈んでいきました。上を向くと、風も無く、恐ろしいほどの透明度で、水中にいるのに太陽の光が眩しく、水上のボートがいつまでたってもくっきりと見えます。

 どんどん潜行し、湖底が近づくにつれて、私の心はザワつき、震えました。
 目の前には、まるで針葉樹林のような風景が広がってきたのです。