ツタンカーメンの墓を世界ではじめて公開したときのレポートと並んで、“ミスター・ジオグラフィック”ことメイナード・オーエン・ウイリアムズのもうひとつの代表的な仕事は「シトロエン―アールト中央アジア探検隊」への参加でした。

 シトロエンって、あのフランスの自動車メーカーのシトロエン?

 そうなんです。

 いまはシトロエンといえば自動車ですが、当時は探検隊が世界に名を馳せていました。

 シトロエンは1919年に創業後、ヨーロッパではじめて自動車の大量生産に成功して急成長します。

 同時に、創業者のアンドレ・シトロエンは持ち前のフロンティア・スピリットを発揮して「道路じゃないところ」を走れる「ハーフトラック(半無限軌道車)」を開発。前輪が普通のタイヤ、後輪がキャタピラというこの「どこでも自動車」を使う探検隊を組織します。

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