第4章 1921-1956 カラー革命と第一期黄金時代

第6回 シトロエンといえば車じゃなくて探検隊?

 ルートはアルジェリアのコロン・ベシャールからケープ・タウンまで。途中、ビクトリア湖からは2台ずつ4チームに分かれ、一部はなんとフェリーで海を渡ってマダガスカルのタナナリブ(現アンタナナリボ)へも。

 1924年10月から翌25年6月までの約9カ月間をかけて、砂漠、サバンナ、沼地、森林など、えんえん2万キロ。つまり、地球を約半周分。一部の砂漠や沼地以外、道なき道はそれほど困難なルートではなかったものの、アフリカ大陸を左上から右下まで最長ルートをばさっとナナメ切りです。

『ナショナル ジオグラフィック』では1926年6月号で「黒の巡洋艦隊」の活躍を特集しています。タイトルは「アフリカの砂漠とジャングルを車で走ったら(Through the Deserts and Jungles of Africa by Motor)」。

 これが面白いのなんの。

 プロを連れていっただけあって写真がいいんですね。ここでお見せできないのがホントに申し訳ないのですが、なんといっても現地の人が実にさまざまで興味深い。上下のくちびるに穴を開けて、直径20センチぐらいのお皿を入れている女性がいたり(横から見るとアヒルみたいに見えます)、髪の毛をヘンなふうにまとめていたり、奇妙な仮面をかぶっていたり。多くの民族が入り混じるアフリカの多様性がよくわかる。