試料のDNAが入った容器。
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「──まず、有利なのは、核が1つの細胞に1つなのに比べて、ミトコンドリアは数百個もあるんです。それに、1個のミトコンドリアの中にもミトコンドリアDNAは5~6個あります。だから、1細胞につきだいたい3000個くらいはミトコンドリアDNAがあることになるんですね。それと、サイズが小さくて扱いやすい。核DNAに比べて20万分の1くらいの大きさですから。古代の骨から出てくるDNAは、大体みんな壊れてるんですけれど、元の数が多いのとサイズが小さいのとで、ミトコンドリアDNAの場合は復元しやすいんです」

「──今、ミトコンドリアDNAで一番長いやつで200塩基対ぐらい。短いやつで100から140塩基対ぐらいでやっているんです。短いのを読もうとすると、手間がどんどん増えていきます。それで、そういった断片をもとに1万6000塩基対くらいあるミトコンドリアDNAを復元するわけです。その作業はコンピュータがやってくれるんですが」

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