第4話  JAMSTEC新人ポスドクびんびん物語

その3  JAMSTEC初出勤で放置プレー

ある意味アメリカ留学の時よりも強烈なホームシックを感じながら数日を過ごした週明けの月曜日、国際学会から帰国した微生物系研究グループのリーダー達が出勤してきた。

そして因縁のカトーさんと再会した。ボクは、研究分野の近さもあって、形式上カトーさんのグループに配属されると思っていたが、どうやらそうではなくて、イノウエさんというリーダーのグループに配属されると知った。カトーさんとはこれまでいろいろあったが、研究上のディスカッションはたくさんしてきたし、カトーさんの本質はすごく優しい人だという確信があったので、なんとかいっしょにやっていけると思っていたが、全く知らないイノウエさんとうまくやっていけるか不安に感じた。

今から就職口を探しとけよ!

そして、そのカトーさんはJAMSTECにやってきたボクとの最初の会話の時、ボクが今でも忘れられない事を言ったんだ。

「タカイ君。とにかくよく来たね。これからよろしく。ところでさー、キミの科学技術特別研究員だっけ? それって3年間の期間しかないんだよね? そうか、じゃあ、キミ、3年後の就職口を今からちゃんと探しとけよ!」

ボクは口を聞けないほどの怒りと寂しさを感じた。