グレッグの運転するブルーベリー号が、道のむこうに小さくなっていく。

 公共のバスもない、ミネソタの北の果ての町にひとり残されると、急に寂しくなりました。

 けれど、ぐずぐずしてもいられません。安宿といっても、値段はホステルの4倍。ここに何日も泊まる余裕はないのです。

 立ち止まって油断すると、そっと近づいてくる寂しさ。それを振り切って置き去りにするように、さっそく情報を集めに町へくり出すことにしました。

 はたして、カヌーに乗ってムース湖までいくという計画は、本当に可能なのかどうか、それが知りたいのです。

 足早に目指したのはメインストリートの終点。軒先にカヤックを置いて目立っていた、あのアウトドア専門店です。

 店につくと壁に大きく「ピラギス・ノースウッズ・カンパニー(Piragis Northwoods Company)」と書かれていました。

霧氷に覆われたノースウッズの森。冷たく張りつめた大気を切り裂くように、ハクトウワシが舞う。
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