第2回 インカ帝国は「不死の国」だった!

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「──僕のイメージだと、日本の死生観のほうが彼らからすると不思議なんじゃないかと思うんです。結局、日本では、人は死ぬとみんな無くなってしまうんですよね。放っておけば腐ってしまうから。人が死んでもそのままの格好で残る土地の考え方って、きっと根本的に違うんだろうと」

「──エジプトですと、再生を願ってミイラをつくってますよね。あれとも違います。地下などに大きな祠をつくって、そこに遺体を布にくるんでポンと置いて埋葬する。次にだれかが死ぬとまた埋葬して……。そうすると、生きている人も、自分がどこに入るかわかるんだと思うんですよね。あそこにいるのはおじいさんで、これはお父さんで、次に自分はここに来て、その次に子どもが入るんだって……」

 そして、インカ帝国が版図を拡大するにあたって、ミイラ文化もアンデスを中心に各地に広がっていった。前回、紹介したコンドル湖周辺のチャチャポヤ人のミイラもそうだ。