レンズの裏側

――巨石に興味をもつようになったきっかけを教えてください。

ホフマン:私が住んでいる米国北東部のニューイングランド地方では、氷河が運んできた「迷子石」があちこちにあるんです。冬に車で走っていると、葉の落ちた木々に囲まれて巨石がぽつんと取り残されているのを目にします。そんな景色が、私は大好きなんです。迷子石が転がっている風景を見ると、東部が経てきた悠久の時を感じます。

――プリマス・ロックはどうやって撮ったのですか?

ホフマン:石は道路から一段低い浜辺にあり、観光客は上から見下ろすように石を眺めます。私は、感謝祭の前日のパレードで使われた紙ふぶきが散乱する砂地まで降りて、石を興味深そうに見る観光客を撮ろうと待ちました。

 かなり粘ったのですが、来る人来る人みんなが私のほうを向いてしまい、なかなかうまく撮れませんでしたね。自分の姿を何とか消せないものかと思いました。たいていの人は、まず石を見て「あれだけ? もっと大きいかと思っていた」と不満をもらし、その後、私を見てこう言うんです。「あいつ、あんなところで何をやっているんだ」