第4話  JAMSTEC新人ポスドクびんびん物語

その2  「クマムシ最強生物伝説」の看板、獲ったどー!!

特にクマムシのような動物の場合は、一個体ずつの生存をちゃんと調べて、50%とか10%の個体が生存する条件とかを算出するのに対して、微生物の場合は例えば1億個の細胞の集団での生存を相対的に調べるしか方法がないので、「死なない」とか「全滅しない」という意味は1億個の微生物すべてが「死ぬわけではない」とか「全滅するわけではない」という意味になります。

クマムシサポーターからは、「そんなの卑怯だー」と言われかねませんな。

それでもそのハンディを考慮しても、微生物の持つ生存能力の高さがハンパないことをどうしても明示しておきたかったワタクシの黒い情念が滲み出た結果でしょう。
ははは。

生物は体が小さくなればなるほど(多細胞なら細胞数が少ないほど、単細胞なら細胞サイズが小さいほど、そして生体機能が単純であるほど)、生育や生存のコントロールがしやすいのは当然です。

クマムシは緩歩動物という、眼みたいな器官まであるかなり高等な生物ですから、核すら存在しない原核生物と個体質量やゲノムサイズ等を補正することもなく、単純に比較するのはそもそもおかしいことだと思います。