第13回 田邊優貴子「落ちたのは、きっと好き過ぎたから」

日々張り切って湖沼調査遂行中!(写真クリックで拡大)

 なかなか氷がなくならないとは言え、ボートを漕ぎ出すことが可能な湖から順々に調査をして回っています。風が吹く日は大変ですが、天気がよくて無風の日は本当に気持ちがよいものです。

 聞こえるのはオールで水を漕ぐ音だけ。

 湖によって水の色は様々で、水質計を水中にゆっくりと下ろしていくと吸い込まれそうな気持ちになります。少し暗くなった時間帯に、赤く染まった山々に囲まれながらする調査も格別です。

 そんな南極の湖があまりにも好き過ぎたせいでしょうか。
 いや、湖の神から呼ばれたのでしょうか。

 「長池」という名がつけられた湖の氷の上を颯爽と歩いていたときのことです。