第12回 田邊優貴子「岩から謎の鳴き声が!」

荒々しい赤茶けた岩肌が広がる南極大陸の露岩域。(写真クリックで拡大)

 南極大陸を歩いていると、自分はまるで火星に降り立ったのではないかと錯覚するほどです(もちろん火星に行ったことなどないですよ。あくまでも、よくSF映画で見るようなイメージです。あしからず)

 大陸岩盤が剥き出しで液体状態の水も乏しく、どこまでも荒涼とした光景が広がっています。氷河に削られてツルツルになった岩盤や氷河擦痕がいたるところに見られ、地球はつい最近まで氷河期だったことを思い知らされます。

 そんな中、少しでも水が流れる場所であれば、そこにはコケや藻類、地衣類が小さく息づいています。

南極ではなかなか目にすることのできない鮮やかな緑色が眩しいコケ。(写真クリックで拡大)