第2回 「生き残るためには先に進むしかない」

――人工の建物に登るときに、一番難しいのはどういうところですか。

 そういつも難しい部分があるというわけではないですね。たとえば、今いるビルは登りやすそうだ。見てわかります。階段みたいなものです(笑)。

ブルジュ・ハリファを登る。(動画提供:Alain Robert)

――今までで一番難しかったビルは?

 1999年に登ったシカゴのシアーズ・タワー(443m)ですね。当時、最も高いビルで、登頂に長く時間がかかりました。

 困ったのはこのビル、指をかけられるところが少ないんです。僕は登る途中、建物の横のラインの突起につかまって休むのですが、その休む場所がなかった。

 そのうえ、上部100mの外壁が結露していたんです。すごく滑りやすかった。

(写真クリックで拡大)