米国アリゾナ州北部にそびえる断崖絶壁。悠久の時と自然の力が生んだ、圧倒的な造形美をとらえた。

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バーミリオン・クリフ

米国アリゾナ州北部にそびえる断崖絶壁。悠久の時と自然の力が生んだ、圧倒的な造形美をとらえた。

文=バーリン・クリンケンボルグ 写真=リチャード・バーンズ

 高さおよそ900メートル、鮮やかな朱色の断崖絶壁が壮大な景観を繰り広げる。米国アリゾナ州北部の「バーミリオン・クリフ国立モニュメント」は、米国内でも比較的無名の、知られざる絶景スポットだ。

 ダイナミックな景観の割に、無名なのにはわけがある。周囲にグランド・キャニオンをはじめとする有名国立公園が多数あるうえ、一帯は地形が険しく、生半可な覚悟と装備では近づけないからだ。乾期に歩けば脱水症状のおそれがあり、雨期にトレイルをたどれば鉄砲水の危険が待ち受ける。

 この地にはかつて、広大な砂漠が広がっていた。太古の砂漠が風と水、地球の重力の働きで、岩と化し、地層をなし、多彩な浸食地形が生まれていった。悠久の時と自然の力が生んだ、圧倒的な造形美を紹介する。

編集者から

 「バーミリオン」とは英語で朱色のこと。その名のごとく、バーミリオン・クリフの岩肌は鮮やかなあかがね色をしています。そんな神秘的な景観を保護するため、たとえばこの地の代表的な地形「ザ・ウェーブ」一帯に足を踏み入れるのが許されているのは、1日わずか20人。まさに秘境と言えるでしょう。バーミリオン・クリフの崖は浸食によって少しずつ北西方向に後退しているそうです。いつか写真の中にしか存在しなくなることを考えると、この記事がより貴重なものに思えてきます。(編集M.N)

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