第3回 パーソナリティも遺伝で決まる?

 個人情報の宝庫、住民基本台帳は、公益性の高い調査のためであれば閲覧可能だ。もっとも、閲覧にはお金がかかるのと、すべて電子的な情報になっているのに、電子データではなく手で書き写さねばならないというのとで、金銭的にも労力的にも非常に大変なものになる。

「東京・千葉・埼玉・神奈川の4都県の基本的にすべての、市区町村を調べました。東京ですと例えば大田区には10カ所ぐらいの支所があって、すべてに行く。場所によっては、2カ月先にならないと予約がとれないとか、いろいろ難しい点はありました。アシスタントを10人ほど雇って、きょうは銚子まで、あしたは小田原までといったかんじで。最終的には4万4000組の双子をリストアップできたんです」

 まさに人海戦術なのである。そして、さらに、それらの双子(未成年の場合は保護者)にあてて、手紙を出して、研究への参加を呼びかけた。結果、今、安藤さんは、大きくわけてふたつの研究プロジェクトを進行させている。

 ひとつは、1998年に発足した慶應義塾双生児研究(KTS)で、首都圏在住の1000組の青年期、成人期の双子を研究するもの。もうひとつは、2004年に発足した「首都圏ふたごプロジェクト」(ToTCoP)で、首都圏で生まれた双子を幼少期から追って調査するものだ。

「首都圏ふたごプロジェクト」の会報紙と調査に使うオリジナルグッズ。(写真クリックで拡大)