第3話  JAMSTECへの道 後編

その4  タカイ君、騙されてるんちゃうやろな?

ボクの心の魂の叫びを表すなら「ゴラー、カトー、なめとんのかー。あれだけ軽ーく、簡単に話を進めるだけ進めて、話を終わらすのもいきなりかい! 絶対に許さない! ダメ絶対!」

カトーさんの弁護をするなら、JAMSTECのようなところは1年1年、コロコロ様々な方針が変わるわけで・・・。今ならボクにもよく分かる。色々やむにやまれないオトナの事情があったんでしょう。しかし、イタイケな若者にとって、そんな事情は理解できるだろうか、いやできない(反語)。

結果としては、両者の思惑は一致したことになるのでしょうか。そして怒りにワナワナと震えるボクとJAMSTECを結ぶ運命の糸はスッパリきれて、二度と交差することはないエンディングになる、はずだった。

実は、このカトーさんの電話は、むしろボクとJAMSTECを堅く結び付ける運命の糸だったように思う。電話の後、ボクの心に大きな変化が起きたんだ。それまではどちらかというと「JAMSTEC? うーん」と思っていたんだけど、この電話の後、ボクは反骨心がメラメラと燃え上がってしまったんだ。

「くそー、JAMSTECめ。オレをコケにしやがって、ナメやがって! キィー! よしこうなったら、意地でも科学技術振興事業団とかいうところのポスドクに応募して受かってやる。そして見ていろ。散々期待させたところで、今度はオレがあっさり振ってやって、泣かしたる」