第8回 田邊優貴子「南極で湖に潜ります」

 この原稿が掲載される頃にはきっと南極大陸に無事上陸し、白夜の眩しい太陽のもと、元気に調査に取りかかっていることでしょう。

 これから約2カ月の間、順調にいけば食糧補給のために1月中旬に一度だけ昭和基地入りする予定です(原稿を送れるのはそのタイミングになりそうです)。

 では、それまでみなさんお元気で。
 メリークリスマス、良いお年を、そして、ハッピーニューイヤー。

2011年12月24日 南緯68度、東経38度
南極大陸へ上陸直前のしらせにて

赤い丸がしらせの現在の位置で、青い線が辿ってきた航路。昭和基地に着いたように見えるが、まだ少し離れている。(画像クリックで拡大)
渡辺佑基

渡辺佑基(わたなべ・ゆうき)

1978年、岐阜県生まれ。国立極地研究所生物圏研究グループ助教。世界の極地を飛び回り、データロガーを駆使して主に極域に生息する大型捕食動物の生理生態および種間比較を研究している。2011年「動物の泳ぐ速さを決めるサイズ効果を発見」(J. Anim. Ecol. 80, 57-68 (2011))が『Nature』の「News&Views」に紹介された。同年、学術分野全般で優れた実績を積み上げた人に贈られる山崎賞を受賞。

田邊優貴子

田邊優貴子(たなべ・ゆきこ)

1978年、青森市生まれ。2006年京都大学大学院博士課程退学後、2008年総合研究大学院大学博士課程修了。現在は、早稲田大学 高等研究所・助教。植物生理生態学者。博士(理学)。
小学生の頃から極北の地に憧れを抱き、大学4年生のときには真冬のアラスカ・ブルックス山脈麓のエスキモーの村で過ごした。それ以後もアラスカを訪れ、「人工の光合成システム」の研究者から、極地をフィールドにする研究者に転身する。
2007~2008年に第49次日本南極地域観測隊、2009~2010年に第51次隊に、2011~2012年に第53次隊に参加。2010年夏、2013年夏に北極・スバールバル諸島で野外調査を行うなど、極地を舞台に生態系の研究をしている。
ポプラビーチでエッセイ「すてきな 地球の果て」連載中
http://www.poplarbeech.com/chikyunohate/005708.html